富士フイルムでインスタントカメラ「チェキ」、携帯電話向けモバイルプリンター「Pivi(ピヴィ)」の開発、プロデュース全般を手がけ、現在は出向先メディアピックスの社長として、携帯電話プリントサービス「とくプリ」などを手がける青崎耕さんに、“守りに入らない”仕事術を聞いた。 「チェキ」という携帯型インスタントカメラをご存じだろうか。“インスタントカメラといえばポラロイド“という時代に、若者に向けた小型で気軽なインスタントカメラとして大ヒットした商品だ。ある意味型破りだったチェキを、企画から開発、宣伝まで一貫して手がけてきたのが青崎耕さんだ。 動きが遅い、斬新な企画が出てこない──と大企業のビジネスパーソンは言われがち。しかし青崎さんは大企業にいながら、次々と新しい企画を実現し続ける攻めの仕事をしてきた。チェキ開発の際にも、渋る社内に対して説得を重ね、ヒット商品に結びつけてきたという実績を持つ。