日本の広告代理店の収益構造は、まだまだコミッション(手数料)主体です。一頃、コミッションではなくフィーに移行すべきだという論議が活発でしたが、一部を除いて、ほぼ挫折してしまったと言ってもいいのではないでしょうか。 欧米では、ずいぶん前からフィー主体に移行していて、それをもって日本の広告業界の後進性を指摘する人も多くいるようです。しかし、多くはタイムフィーだったりするのが現状ですし(しかし一部では純粋なフィーでやっているところもあります)、タイムフィーという概念は、戦略構築やデータ分析には適応できそうな気がしますが、クリエイティブ(広告制作業務)とは少しなじまない部分もあって、結果的には、暗黙のタイムフィーの上限が双方で決められていることが多いようです。それに、タイムフィーを厳格に適応すると、揉める仕事ほどコストがかかるようになってしまい、これはこれで矛盾を抱えることになってしまいます。 け