先だって、ある会合の席上で、ポジティブフィードバックについて議論になりました。議論になったのは、世の中では「フィードバック」というと、「ネガティブフィードバック:耳の痛いことを通知して、立て直すこと」が注目されがちだけど、ポジティブなものーすなわち「ポジティブフィードバック」も必要だよね、というお話です。 拙著「フィードバック入門」では、フィードバックには「ポジ」も「ネガ」も必要であることを明記しつつ、しかしながら、その「二分法」にとらわれないことの重要性を書かせていただきました。僕がお話ししたかったことは、ポジとネガを分けて、どっちが先か、どっちが有用か、という議論をすると、結論はつかない、という指摘です。 むしろ必要なことは「鏡」になって、相手に、今の相手の状況をしっかりと伝えることである、と書かせていただいたのです。 が、ここからは僕自身の反省点なのですが、その後の本の記述は「ネガテ
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