「自分の個人的経験をもとに教育は語りやすい」 ということから統計学の有用性を説いているのはとても理解しやすかったです。 共通の経験があるものほど個人の経験が力を持ってしまい大切なことが認知されない、というのはその通りだろうと思います。 「サンプル数はある程度揃えば誤差はほぼない」 という認識があればコロナウイルスによる感染状況というのはダイヤモンドプリンセス号の乗客だけでほぼ日本におけるデータは幸か不幸かとれているのでその後の騒ぎのほぼ全ては予測可能なレベルの範疇にしかおさまっていないということが分かります。 本書を読む前に私はこれを知っていたのでとても今回のコロナ騒動では役に立っていましたがそうじゃない人とは実際に物事の捉え方に相当な差があるということも理解できる実践の場でした。 私にとっての本書の核心の文面は下記。 「正確に分からないのであればランダムに決めてしまう、という選択肢の価値