道路標識のフォント(書体)をじっくり見たことがありますか。そんなことしたことない、というあなた。見たほうがいいよ。おもしろいから。ほんとに。 今回は、高速道路のフォントに取り憑かれた人といっしょに首都高をめぐった、その顛末をお伝えしよう。 (大山 顕)
世の中には何千種類ものフォントがある。 ぼくはせいぜい、明朝体とゴシック体ならその違いが分かるかなという程度だけど、印刷業界などのプロになると、「モリサワの見出ゴMB31」のようにピンポイントにその書体を識別できるらしい。 なんだか呪文のようでかっこいい。 雑誌や看板など、まちの中にあふれるフォントの名前を、詳しい人に教えてもらいました。 (text by 三土たつお) 先生はDTPをやっている友人です 今回の企画はそもそもDTP(デスクトップパブリッシング)をやっている友人との雑談から生まれたものだ。 仕事でよく使う範囲のフォントなら、たいてい言い当てることができるのだという。 というわけで、話の発端となった友人のN川さん(写真左)、そして同業のO原さん(写真右)に協力してもらい、例によってまちを歩きながら、見かけた文字についてそのフォントを調べていくことにする。
パソコンの普及で、昔に比べて手書きの文字を書く機会がずいぶん少なくなった。僕みたいに悪筆な人間にもやさしい時代の到来だ。 でも、だからといって気を抜いてばかりもいられない。悪筆問題をやりすごした先には、パソコン特有の問題「フォント選び」がたちはだかっている。 しかし世の中には、そんな問題が潜んでいることにまったく気づかないで書かれてしまった文字がある。今日はそんな文字たちを鑑賞していきたい。 (石川大樹)
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