DockerコンテナとベースとなるLinux OSとは、カーネルや様々なリソースを共有している。リソースを個別に保持するサーバ型仮想化と比較するとリソース消費量が少なく、1台のサーバ上でより多くの仮想マシンを起動させることが可能である。 コンテナ型仮想化のメリットはわかりやすいが、同時にこの特徴は、共有されているリソースをあるコンテナが大量に消費するような状況が発生した場合、ベースOSにも影響を及ぼす可能性があるという懸念を生じさせる。この懸念を払拭し問題点を明らかにするために、DockerコンテナからベースOSのリソースを消費させる試験を行い、その影響について検証した。 本連載で性能評価などを行ってきた過程で、Dockerの動作は(若干ではあるが)Linuxディストリビューションごとに異なることもわかっている。そこで今回は、LinuxディストリビューションによるDockerのリソース使用