まあ大した出来でもないんだが年に何回か見てしまう映画というのがあって、『ブラック・レイン』はその筆頭ですけれども。松田優作の生命を賭した熱演!というあたりが喧伝されがちな本作ですが、まあ何かそういうシリアスな物の見方も当然ある。あるんだが、何で今さら『ブラック・レイン』の話をしているかといえば本作が「折に触れて物真似したくなる映画」という一ジャンルの代表格であるからなんですね。 折に触れて物真似したくなる映画。自分でも何言ってんだか全然分かりませんが、要するに飲み屋とかで映画の一場面とか台詞とかを再現してウヘヘへと笑うような、そういう類いの映画です。別に馬鹿にしてるんじゃなくてそういう再現が何か気持ちいいという。みんなもそういう映画あるでしょ?ないの?ないのか!寝よう! しかし『ブラック・レイン』はそういういい台詞、いい態度の宝庫だ。 たとえば日本にやってきたマイケル・ダグラスがヤクザの事
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