「WikiLeaks」はつぶれてなどいない。むしろ、これまで以上に勢いづいている。 最初は、この話題に触れるつもりはなかった。Webが普及してからというもの、この手の話は何度も何度も耳にしている。国内の政府機関から締め出しを食らっても、データは海外へ逃げ延びるものだ。 中国人であっても、(慎重になりさえすれば)法輪功や天安門や台湾について情報を得ることはできる。フランス人も、ナチスのことを学べる。ドイツ人がサイエントロジーに関する「よいニュース」を読めれば、米国人も悪い方にアクセスできる。 検閲はニュースを大きくするだけだ。ある情報を入手しにくいようすると、その情報はさらに魅力を増すのである。検閲を成功させるには、国全体を、さらには経済やその他のすべてをほかから隔離するしかない。 今回の件で真に注目すべきなのは、まだ大半は事態を把握していないが、理解できたジャーナリストも増えている点である