トルコ各地に広がった大規模な反政府デモを受けて、トルコのアルンチ副首相は5日、デモ隊の代表者と対話しましたが、その後も各地でデモは続いており、混乱が収束する見通しは立っていません。 トルコでは先月31日以降、若者や一部の野党支持者などが、エルドアン政権は社会のイスラム化を進めているなどと主張して、大規模な抗議行動を続けています。 一連の事態を受けて、トルコのアルンチ副首相は5日、首都アンカラの首相府でデモ隊の代表数人と対話しました。 対話はおよそ1時間にわたって行われ、デモ隊側は、デモの発端となったイスタンブール中心部の再開発計画を中止することや、デモ隊の鎮圧に当たった警官隊の責任者を辞めさせることなどを求めたということです。 これについて政府側からは、これまでのところ公式なコメントは出ていません。 6日夜には、北アフリカに外遊中のエルドアン首相が帰国する予定で、その発言が注目されます。