【ジュネーブ=石黒穣】サウジアラビアなどで感染が広がる新型コロナウイルスについて、世界保健機関(WHO)は12日、一層の感染拡大が懸念されるとして、各国に監視強化を呼びかけた。 サウジアラビアを訪問しているケイジ・フクダ事務局長補が「濃厚な接触がある場合、人から人へ感染するとの見方が強い」と指摘し、各国が警戒体制を緊急に強化する必要があると述べた。 SARS(重症急性呼吸器症候群)の原因ウイルスとよく似た新型コロナウイルスは同日までにサウジアラビアのほか英国、フランスなどで計33人の感染例が確認され、このうち18人が肺炎などで死亡した。