カンボジアの首都プノンペンで開かれている国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は22日、日本が推薦した「富士山」(山梨県、静岡県)を世界文化遺産に登録することを決めた。 諮問機関から「三保松原(みほのまつばら)」(静岡市)の除外が勧告されていたが、これを含む、25件の構成資産すべての登録が認められた。 国内の世界文化遺産としては、2011年の「平泉」(岩手県平泉町)に次いで13件目。自然遺産を含めると17件となる。 「富士山」は、山頂の信仰遺産群や登山道、富士山本宮浅間大社(静岡県富士宮市)、富士五湖、忍野八海(おしのはっかい)などが構成資産。古来、日本人の重要な信仰対象であり続けてきたことに加え、葛飾北斎らの浮世絵の題材になって海外にも影響を与えた芸術の源泉としての価値が評価された。 ユネスコの諮問機関「国際記念物遺跡会議(イコモス)」は4月の勧告で、三保松原は「45キロも