(英エコノミスト誌 2013年6月1日号) 安倍晋三首相には、積極的に東南アジアに向かわざるを得ない外交的、経済的な理由がある。 ミャンマーの首都ネピドーで会談する安倍晋三首相(左)とテイン・セイン大統領〔AFPBB News〕 5月26日、ミャンマーのテイン・セイン大統領は首都ネピドーで日本の安倍晋三首相を迎えた時、会談の場は、歓迎ムードと、互いに対する敬意が満ちあふれていた。 日本の首相がミャンマーを訪問したのは1977年以来のことだ。 日本とミャンマーの外交的、経済的関係は、西側諸国が非人道的な軍事政権を遠ざけていた数十年間でさえ比較的良好だったが、両首脳の表情には、さらなる関係強化への決意が表れていた。 野党を率いるアウン・サン・スー・チー氏とも面会した安倍首相は、テイン・セイン大統領が2011年に開始した改革を「総力を挙げて支援する」と約束した。 日本の行動は、この立派な言葉に見