書店大手の「紀伊国屋書店」(東京都目黒区)から電子書籍を不正に無料で購入したとして、警視庁サイバー犯罪対策課などは3日までに、電子計算機使用詐欺容疑で、団体職員狩野貴仁(33)=長崎県島原市宮の町=、会社員菊沢秀和(41)=大阪府豊中市東豊中町=両容疑者を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。 2人はタブレット型携帯端末の不正アプリや海外の偽装サーバーを介して購入手続きをし、約2000点の電子書籍を無料で入手したとみられる。同書店では昨年6〜11月、約160人分のIDから電子書籍約3万6000点(2170万円相当)が不正購入されており、同課は100人以上が関与した疑いがあるとみて、順次立件していく方針。 逮捕容疑によると、狩野容疑者は昨年8月28日、同書店の提供する書籍販売システムに、支払いが完了したとする虚偽の情報を送信し、電子書籍計187点(15万6000円相当)を入手した疑い。菊