川重・三井、統合破談 造船再編、仕切り直し 社員「寝耳に水」 株価も明暗 産経新聞 6月15日(土)7時55分配信 造船重機メーカーの川崎重工業が長谷川聡社長を13日解任し、同業の三井造船との経営統合交渉を白紙に戻したことを受け、14日の東京株式市場では川崎重工株が上昇する一方、三井造船株は下落し、市場の評価が分かれた。 ただ、来年には新たに造る受注船がなくなる「2014年問題」が控えており、両社が生き残り策を迫られている状況は同じ。今回の破談は、同業他社を巻き込んだ、新たな再編の呼び水となりそうだ。 前夜の社長解任劇は、両社の社員には「寝耳に水」。川崎重工の社員への説明は、13日夜に社内用のホームページに掲載された村山滋・新社長からのメッセージのみだった。 ただ、社員の戸惑いをよそに、市場では川崎重工株に取引開始直後から買い注文が相次ぎ、一時前日終値比27円高の333円まで急騰した