JR高崎駅前の「ジュンク堂書店高崎店」が3日、閉店した。専門書の品ぞろえが強みの大手が、「蔵書に見合った売り上げにならなかった」(同社営業本部)として、拡張から3年で撤退を決めた。雑誌・書籍の国内市場は8年連続前年割れ。書店数が減る一方、店舗の大型化が進む県内では、大手間の競争も激しさを増している。 「永らくお世話になりました」。高崎駅西口から徒歩1分。「高崎ビブレ」6階の店内に、張り紙が貼られていた。2日は営業時間中も本の撤去作業が進められ、空の棚が目立った。 2008年、コミック専門店として7階に開店。10年に6階にも拡張し、店舗面積約2千平方メートルの総合書店とした。専門書約20万冊を含む約50万冊の品ぞろえは、県内有数だった。 ただ、ビブレの他のテナントは若者のファッション専門店などが多い。専門書の品ぞろえに定評があるジュンク堂にとって、客層の面での相乗効果は、期待しにくい立地だっ