【中崎太郎】広島法務局東広島支局(東広島市)の支局長(58)が、広島県大崎上島町で「雇用と人権」をテーマに講演した際、「中国人は自尊心が強く、ウソつき」「フィリピン人はちゃらんぽらん」と述べたことが分かった。発言を問題視した主催者は、支局長に見解を問う申入書を19日、郵送した。 大崎上島町などによると、講演会は17日にあった。町や町内企業などでつくる「町企業関係者等人権推進協議会」が主催し、地域を所管する支局長を招いた。 支局長は一連の発言に続き、外国人を雇用するときにはそうした違いを認め合うことが大切、などと発言したという。 協議会は、「外国人雇用の阻害につながる不適切な発言」だとして、申入書で支局長に真意を説明するよう求めたという。20日には部落解放同盟県連合会も抗議文を広島法務局と支局に提出した。 広島法務局は「事実関係を調査中。確認がとれ次第、しっかりと対応したい」としてい