■戸籍がなくて大学受験を受けられない!ある受験生の苦悩と華麗なる逆転―中国■ DSC07176 / gigijin 雑誌・中国週刊の記事「米国に行って“異地高考”を受ける」が話題となっている。北京戸籍を持たずに北京に住む父子が、18年間戸籍制度に苦しめられたあげく、最後に大逆転を決めるという筋立ての実話だ。原文は非常に長いので、ざっくりとまとめてご紹介したい。 ■息子の教育にささげた18年間 1995年、張建党さんは故郷の安徽省から北京市に引っ越した。妻が北京大学物理学部の博士課程に合格したためだ。翌年、2人の間には息子の張図くんが生まれている。1998年、妻は奨学金を得て米国に留学。その3年後に離婚を切り出してきた。養育権をめぐる争いの末、張図くんは父親の下で暮らすこととなった。 父と子の2人暮らし。張建党さんにとって息子の成長が生活のすべてだった。 鉄の芸術品を作る工房を経営していた張