パナソニック高槻工場周辺の地図 【北川慧一】パナソニックが、蛍光灯などを生産する高槻工場(大阪府高槻市)の約半分を売却する方向で地元大学や医療機関と交渉していることが分かった。2年連続で巨額赤字を計上し、傷んだ財務基盤を改善する狙い。 関係者によると、売却予定地はJR摂津富田駅前にある同工場約19万平方メートルのうち約10万平方メートル。買い手の候補には、追手門学院(大阪府茨木市)と高槻赤十字病院(高槻市)が挙がっている。売却額は百数十億円規模とみられる。 追手門学院はキャンパスが茨木市中心部から約4キロ離れ、アクセスに難がある大学の既存学部や中学・高校(計7500人)を移転させる計画。駅前に立地することで、少子化が進む中でも学生や生徒を確保する狙いがある。 高槻赤十字病院も現在、約3キロ離れたところで開業しているが、建物の老朽化による耐震対策が課題となっている。 続きを読むこの記