前市長の病気辞職に伴う岐阜県美濃加茂市長選は2日投開票され、無所属新顔の前市議藤井浩人氏(28)が、無所属新顔の前市副議長森弓子氏(58)=自民推薦=を破り、初当選した。藤井氏は、北海道夕張市の鈴木直道市長(32)を抜き、現職の市長で全国最年少となる。投票率は52・86%(前回無投票、前々回65・01%)で過去最低。 藤井氏は名古屋工業大を卒業後、美濃加茂市で学習塾を経営。2010年の市議選に26歳で立候補し、トップ当選した。渡辺直由前市長の後援会青年部を中心に選挙戦を展開、岐阜県内外の若手市議らも応援にかけつけた。美濃加茂市内のソニーの工場が3月末で閉鎖し、雇用不安が広がるなか、地域経済の活性化などを訴えて支持を広げた。 森氏は、市議会の自民系会派に推されて立候補。給食費無料化や市長退職金カットを訴えたが及ばなかった。