予期できた「ゴール前の厳しい笛」 ラグビーのワールドカップ(W杯)イングランド大会での日本代表の躍進がラグビー人気に火を付けた。改めて取材すると、試合のレフリー対策も躍進の理由のひとつだった。実は国際経験の多い日本ラグビー協会公認A級レフリーの平林泰三さんが『予言の書』をつくり、日本のエディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)に送っていたのだった。 予言の書とは、試合のレフリーを徹底分析して、その特徴や笛の傾向をつまびらかにした資料(画像)である。愛称「タイゾー」こと平林さんの努力は奏功し、日本代表はW杯でレフリーを味方につけたようにして戦った。現代ラグビーの構造において、レフリーの判断の占める割合は大きい。 平林さんは言う。「ジャパンが勝つことが日本ラグビー界を救うことになるんです」と。 平林さんは4年間、ジョーンズHCの依頼を受け、テストマッチ(国代表同士の試合)のレフリーの分析をせっせ
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