世界でも化石の発見例が少ないという恐竜「テリジノサウルス」類の歯が丹波市の篠山層群で見つかった。発見したのは丹波市山南町上滝の酒井将瑞さん(75)。県立人と自然の博物館の発掘調査のボランティアをして5年になるが、3月30日の会見ではその時の様子をうれしそうに振り返った。 篠山層群の今回の第5次発掘調査は昨年12月から今年2月まであった。計約4800点の化石が確認され、2006年に発見されて話題になった国内最大級の草食恐竜「丹波竜」の胴の骨の一部もさらに見つかった。 酒井さんは「古代のロマンにひかれ」て、07年からの第1次発掘調査から毎年、ボランティアで発掘作業に加わり、今回の調査にも参加した。1月24日の発掘現場での作業で手のひら大ほどの石をハンマーで割ってみたところ、これまでになくきれいな割り方ができ、色の違うものが出てきたため、瞬間的にひらめいた。 「いい物がでたな」 そばにい