私は、ここ五年ぐらい、日本語で書かれたプログラミングの参考書を読んでいない。というのも、日本語で書かれた参考書の質が非常に悪いため、もとより読む気にならないのだ。 ところで、今ふと翻訳ではない日本語の参考書を眺めてみたところ、いずれも図や表がやたらと多いということに気がついた。どう考えても多すぎである。本の半分以上は図表で占められているのではないかと思うぐらいだ。何故こんなに多いのか。 私は、図表が嫌いである。思うに、図表というのは、物事を視野の範囲に収まるぐらいに見せかけるだけであり、実際に物事を理解できるわけではない。物事を明確に説明するには、文章による記述が必要である。 もちろん、機械の操作方法の説明で、ある場所に位置するボタンを押すという説明の場合には、機械の絵や写真があれば分かりやすいとは思う。しかし、プログラミング言語の場合、「機械の絵や写真」に該当するものは、ソースコードであ