東京都内で所在のわからない高齢者が相次いで見つかった問題で、すでに判明していた荒川区、八王子市に加え、港区や静岡県下田市、熱海市、北海道岩見沢市、名古屋市、福岡市などで、100歳以上の男女計12人が、所在不明になっていることが3日、朝日新聞社の調べでわかった。足立区と杉並区のケースを入れると10市区で計14人になる。 東京都のケース判明後、各地の自治体が調査に乗り出したのを受け、全国の主な自治体へ取材した。今後さらに人数が増える可能性もある。 港区では、105歳の男性が所在不明になっていることが判明。区が3日、家族に電話をしたところ「数年前に出て行ったきりどこにいるか分からない」と答えたという。また105歳の外国籍の女性も、昨秋に民生委員が自宅を訪ねたところ、建物が無くなっていたという。 静岡県下田市でも3日、市福祉事務所長らが市内最高齢の103歳の女性宅を訪れたが、所在が不明だった