10代後半から30代の女性で平成25年ごろから患者が急増している梅毒などの性感染症の予防や早期発見につなげようと、厚生労働省は21日、女性に人気の美少女戦士セーラームーンをモデルに起用したポスターを作成した。性行為によって感染する性感染症の啓発は男女双方に行うことが必要だが、厚労省は今回、若い女性に対象を絞って啓発活動を実施。「若い女性が子供の頃ヒロインだったセーラームーンの力を借り、患者が増加しているこの局面を打破したい」と意気込む。 性感染症は性行為によって感染が広がる感染症で、梅毒やクラミジア、HIV(エイズ)などが含まれる。感染してもすぐに症状が出ないことも多く、発見が遅れたり、別の人に感染を広げたりする恐れもある。 性感染症の中でも、ここ数年、急増しているのが梅毒だ。平成23年には827人と、90年代から年1000人を下回ってきたが、今年は10月初旬までに3284人とすでに300