今回の「MACD」の解説は、ややこしい話が続きます。ゆっくりと1つ1つ確認しながら読み進めてください。 MACD(マックディー)は、移動平均線による分析を発展させたテクニカル分析です。当講座の第1回でご紹介した「移動平均線」は、正確には単純移動平均線(SMA = Simple Moving Average)と呼び、過去一定期間の平均値を単純に計算したものでした。しかし、MACDで分析する際に用いられるのは、指数平滑移動平均線(EMA = Exponential Moving Average、指数移動平均と略して呼ぶことも多い)といい、直近(例えば今日)の値をより重視するようにできています。状勢を見る上でも、人間の心理を洞察する上でも、最新の動きが重要であると考えたのです。 さて、下のチャートには黄色の5日間SMAと、緑色の5日間EMAを表示させています。同じ期間の平均移動線なのに、