id:y_arimさんは「最高裁の司法判断」と言っておられますが、これをいわゆる判例*1のことを言っているものとして、話を進めます。 学説 事実に法律を適用しようとする場合に、法律の条文は抽象化された文言で書かれているので、解釈が必要となってきます。 そして、抽象的な条文の文言からは、複数の採り得る解釈が出てくることが多いです。そこで、複数の解釈論の間で論争するわけです。この「条文の解釈をめぐる複数の解釈論」を指して、一般に学説といいます(学説といえば、必ず条文解釈についてのもの、というわけではありません。)。 学説にも、最も支持を集めているとされる、いわゆる「通説」と、これに反対する「少数説」があります。あるいは、「通説」ほど抜きん出て支持されていないが有力な説を指す「有力説」なんて言葉もあります。 判例 これに対して、判例は、「最高裁が下した公権的判断」です。 判例は、一定の拘束力を生