私は幼い頃から数字に親しみを感じていました。父はよく、7歳のときに私が大人の計算間違いを瞬時に指摘していた、とうれしそうに話します。もちろん、間違いを正された大人とは父であり、父はお金のことで私をごまかすことができなかったというわけです。 私はスプレッドシートで数字をいじくるのが大好きで、数字を計算するプログラムを自分で書くこともあります。実際、それが私の仕事であり、何年もやってきたことなのです。もちろん、世の中には私と違って数字と仲良くできない人もいます。そういう人は何か別の才能を持っていて、数字や計算は得意ではないのでしょう。 パーソナルファイナンス本によく出てくる複雑な予算管理表を思い浮かべればわかるとおり、予算管理という言葉が拷問と同義語にしか聞こえない人もいるはずです。縦横のマス目にぎっしりと詰め込まれた数字、計算に次ぐ計算...。予算管理がどれほど役に立つのだとしても、逃げ出し