全国で50カ所ある植物工場を150カ所に増やす――。農林水産省と経済産業省は、こんな計画を打ち出した。2009年度の補正予算では、緊急経済対策として約146億円を投じる。今後、建設ブームを迎えそうな植物工場とは、どのような施設か。ここでは、光や温湿度の制御が前提となる完全人工光型や太陽光・人工光併用型に利用している設備システムと、シンクタンクや建設会社で先駆的に取り組む担当者の談話を4回にわたって掲載する。最終回は、大成建設で植物工場を担当する山中宏夫課長に同社の取り組みを聞いた。
今年5月から本格的に野菜栽培を開始し、8月末までに12種類の夏野菜を収穫した松屋銀座(中央区銀座3、TEL 03-3567-1211)屋上で10月9日、秋野菜の種・苗植え式が行なわれた。 午前10時に始まった式には同店勤務のボランティアスタッフたちが集まり、ブロッコリー、キャベツ、白菜、チンゲン菜、カブ、パセリなどが植えられた。今回は1つの畑に多種の苗を植えるということもあり、「ブロッコリーは上に、キャベツは下に大きくなる。白菜は上に大きくなり横に広がるので植えるスペースに余裕をもたせて」(栽培指導の西城さん)などのアドバイスに従い独自のセンスで植え付けが行なわれた。収穫は野菜の生育状況によりそれぞれ行なわれるという。 式にはNPO法人「銀座ミツバチプロジェクト」高安理事長や田中副理事長などの関係者も参加。田中副理事長は「銀座で野菜を作り、ハチミツを採みつし、それを分かち合うコミュニティー
炭酸水で農家の経費節減−。高知市春野町の農業、雨森克弘さん(48)が、炭酸水で土壌の水素イオン指数(pH)を下げ、肥料を半減させる栽培方法を考案した。肥料価格が上昇するなか、画期的な農法として注目を集めている。土壌に吸収されない肥料も減って水質汚染防止にも役立ち、化学メーカーは「環境に配慮した新しい農法」と実用化を検討。今後は高知大と連携し、炭酸水効果を実証研究する予定だ。 雨森さんは平成17年、土壌中のpHによって肥料の吸収量が違うことに着目、約3年かけて実用化にたどり着いた。炭酸水を発生させる装置と液体肥料の入ったタンクをつなぎ、点滴チューブを通して作物に注入。トマトやピーマンの苗は根が大幅に増え、糖度が上がる効果もあったという。肥料代は10アール当たり約25万円で通常の半額以下に抑えることに成功した。
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