9月26日に高級ミニバンとうたった「マークX ジオ」を発表したトヨタ自動車の渡辺捷昭社長はこう語る。このクルマは、後ろの席に1人用のシートを2つ積み込んで4人掛けを基本とし、ゆったりとした乗り心地と高い走行性能を追求している。 開発責任者を務めた第2トヨタセンターの杵築邦昌チーフエンジニアは「子育てが終わり、ミニバンの買い替えを考えているユーザーに向けて生み出した全く新しいタイプのクルマ」と独自性を強調する。 トヨタ、毎月1台のラッシュ トヨタは今年、国内で前年比0.6%増の172万台の販売目標を掲げたものの、1~8月の累計では同8.6%減と苦戦している。軽自動車を除く市場全体は9.6%減なので、全体の落ち込みと比べると善戦しているとは言えるものの、盛り返すまでには至らない。 そこで今年8月からの5カ月間で、トヨタは5車種(「レクサス」ブランド含む)を発売する見込みで、新車効果による販売拡