「生活をたのしむ道具」を目指して、2002年に開発された「ほぼ日手帳」。24時間バーチカル型、1日1ページ分の「たっぷり書ける」書き込みスペースなどの新しい特徴で、ユーザーの心をがっちりつかみ、一躍「有名手帳」の仲間入りを果たした。この手帳の開発秘話を糸井重里氏にインタビューした。「ほぼ日手帳」は、いったいどんな発想から作られたのだろうか? その人気の秘密を聞いてみた。 ――2002年の誕生から、少しづつバージョンアップしてきた「ほぼ日手帳」ですが、去年、今年と大きな変化がなくなっていますね。 糸井 「自分たちが使いやすいモノを」ということから出発してますので、最初から自分たちにとっては、使いにくいことを思いつくのが大変だったんです。使ってくれる人が増えてきて、「もっとこうしたい」という声を拾えるようになりました。でも、その人たちも「こういうものが欲しかった」という形で入ってきているので、