神奈川県川崎市川崎区千鳥町の千鳥運河で、死んで水面に浮いているのを発見された全長約4.8メートルのホオジロザメ=2005年10月26日 中国の経済成長にともない、フカヒレの消費が急激に伸びたせいで、世界中でサメが乱獲され、絶滅の危機に瀕(ひん)しているという。サメというと、映画『ジョーズ』の影響もあり、人間を襲う悪い奴、というイメージが根強いが、人間を襲わないサメもたくさん存在する。そんなイメージはともかく、仮にサメが絶滅したらどうなるであろうか? サメがいなくなると、それまでサメに食われていた大型の魚が増える。大型の魚は小型の魚を食い荒らしてしまう。すると、サンゴ礁にはびこる藻を食べる小魚がいなくなり、サンゴ礁が壊滅する。サンゴ礁をすみかとしていたカニやエビなどの小動物たちも消える。後に残るのは、荒涼とした海の砂漠…。 まるで「風が吹けば桶(おけ)屋が儲(もう)かる」式の説明で恐縮だが、