米IBMは米国時間2010年9月7日、同社のグリッドコンピューティング活動「World Community Grid」を利用した水質保全の取り組みを発表した。生態系変化のシミュレーションや、高度な濾過(ろか)技術の研究を支援する。 科学者はWorld Community Gridを使って、人間の行動と生態系の変化がどのように関わり合うか、オンラインシミュレーションを実施する。World Community Gridは、IBMが人道的な研究を支援する目的で運営しているグリッドコンピューティングサービスで、世界中のパソコンの余剰演算能力を活用して大規模な計算処理を行う。現在60万人が参加し、150万台のパソコンが接続されている。 持続可能な流域管理に関するバージニア大学のプロジェクトでは、World Community Gridを利用し、チェサピーク湾における農業、商業、工業の影響をモデリング
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