2月8日(ブルームバーグ):バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長への批判が的外れだったことを、数字が証明している。 ベイナー米下院議長(オハイオ州)や大統領候補のロン・ポール下院議員(テキサス州選出)など共和党議員が、量的緩和第2弾(QE2)が物価急騰を招く恐れがあると警告してから1年以上がたつが、高インフレは影も形もない。個人消費支出(PCE)の総合価格指数は、昨年12月の時点で前年同月比2.4%上昇と、当局の目標の2%にかなり近い。 ムーディーズ・キャピタル・マーケッツ・グループのチーフエコノミスト、ジョン・ロンスキ氏は、議員らの発言は「政治的な意図によるものだ」と指摘。失業率が3年にわたって8%超に高止まりしている中で「米国で執拗で激しいインフレが起こるという議論の確固たる根拠を見つけるのは無理だ」と論評した。 米景気回復の兆候の下でもインフレは抑制されているもようだが