2007年10月3日と4日の両日にわたって、丸の内のMy Plazaホールにおいて次世代スーパーコンピュータ・シンポジウム 2007が開催された。シンポジウムは、主催者である理化学研究所(以下:理研)の野依良治理事長の開会の辞で幕を開けた。なお、野依理事長が次世代スーパーコンピュータ開発実施本部の本部長を兼任しており、理研の総力をあげて次期スパコンの開発に取り組む姿勢を示している。 野依理事長は、従来、科学は証拠主義であり、観測や実験で示すことが出来る事実に基づいて体系を組み立ててきたが、近年では、証拠プラス予測で先を読むことが重要になっていると述べ、スパコンによるシミュレーションの重要性を強調した。また、このプロジェクトは次期スパコンシステムを作るだけでは無く、スパコンの利用技術や、スパコンを使いこなせる人材の育成も含めたプロジェクトであると述べた。 ご存知とは思うが、補足しておくと、野