世界自然遺産の小笠原諸島(東京都)の島々で、新種の昆虫が一挙に5種見つかった。いずれも水生昆虫で、絶海の孤島にたどり着いた1種の祖先が、独自の進化を遂げる中で、それぞれの種に枝分かれしたと考えられるという。 新種の水生昆虫を発見したのは、北海道水生生物研究所(恵庭市)の伊藤富子代表らの研究チーム。2019年に調査を始め、小笠原諸島の父島、母島、兄島の3島で採集した水生昆虫の標本について、形態やDNAを詳しく調べた。 調査の結果、これまで知られていなかったヒメトビケラ属の新種昆虫が5種存在することが判明。成虫はいずれも体長2ミリほどで、世界でここだけの固有種とみられる。 研究チームは、それぞれの和…
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