鹿児島のシンボル、桜島を包み込むように広がる豊かな海・錦江湾。桜島を望む姶良市の重富海岸に拠点を置くNPO法人・くすの木自然館の専門研究員を務める浜本麦さん(32)が、この海岸で干潟を守る活動を始めてから、今年で10年になる。 重富海岸は53ヘクタールの干潟に多様な生き物が住む。生物多様性のある環境や、景観の美しさから、2012年3月、霧島錦江湾国立公園に指定された。だがこの場所も、少し前まではゴミが散乱する、お世辞にもきれいとは言えない海岸だった。現在の姿は、浜本さんや干潟の価値を再認識した地元住民らによる地道な取り組みのたまものだ。
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