「ロケーションビジネスジャパン」(主催:株式会社ナノオプト・メディア)は、空間情報のビジネス活用の検討を目的として、Interop Tokyo 2012と同時に開催されたコンファレンスである。この中で6月13日、「位置情報とプライバシー」というセッションが開催された。 変化するプライバシー概念と山積みの課題 まず、セッションのモデレータを務めた坂下哲也氏(一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC))が、スマートフォンの普及やO2O(Online2Offline)などへの注目が高まる中、こうした新サービスの情報基盤である位置情報への期待が産業界で高まっている状況を紹介。またその一方で、TPOにフィットした情報の精度が向上するほど、プライバシーに関する懸念も生じていると指摘した。 これを受けて、情報通信分野のコンサルタントであるクロサカタツヤ氏(企・代表取締役)が、プライバシーという