今月,日本のロボット業界は2度の大ニュースに上へ下への大騒ぎとなった.そして,その騒ぎは業界だけで留まらず一般の人をも驚かす事態へと発展した.Googleによるロボット企業の立て続けの買収劇である.このことについては,ニュースやWeb記事などでも取り上げられており,目にした方も多いだろう.そこでは,「ウェブに続いて現実世界を制覇するためだ」などと様々な憶測が流れている. しかし筆者の予想では,それは副次的にそうなる可能性はあるが,Googleが真に狙っているものではない.Googleが本当に狙っているのは,既存のAndroid事業で確立した,アプリ開発者とエンドユーザをGoogle Playで結ぶエコ・システムのロボットへの水平展開であると,筆者は予想する. この結論を導くためには,ロボット分野で繰り広げられて来た,ロボットで使用されるOSのデファクト・スタンダードを獲る戦いや,福島の原発