桜が咲く頃は、進学や転勤に伴う引っ越しのシーズン。学校や職場も年度替わりを迎える、3月は最終週になると予約も難しくなり、見積りも高くなる。また、引っ越しをどこの業者に頼めばいいかが悩みのタネだ。その引っ越し業界は今、どうなっているのだろうか。 業界の動向を把握するには、「全国で1年にどのくらいの人が引っ越しをしているか」ということが指標となる。総務省の調査によると、ピーク時の1973年は853万人だったが、その後は減少。2012年は501万人になった。ここからわかるのは、引越し市場が長らく縮小傾向にあるということだ。 業界では、取り扱い件数の増加、受注単価の増加で縮む市場に対応。そして作業の効率化や作業質の向上はもちろん、単身者の引っ越しサービスを商品化化したり、掃除や不要品の引き取りといったオプションサービスなどを提供して需要拡大に努めてきた。 今年も引っ越しシーズンを迎えるが