IT業界がなかなか常駐・派遣主体のビジネスから脱却できないのは、一括請負契約のプロジェクトで失敗するからです。もちろん経営者の多くは、一括請負型のビジネスを目指したいと思っているのですが、手を出しては火傷をするという状態が繰り返されています。確かに、規模の大きなシステム開発を一括請負型で成功させるのは難しいことです。 ましてや10のプロジェクトのうち、9つ成功しても残り1つの大失敗により帳消しになるというのが請負ビジネスの怖いところです。かくして、経営者の多くはやはりリスクのない人月契約に頼ることになり、なかなか常駐・派遣主体から脱却できないのです。 筆者の会社は、創業以来ずっと常駐・派遣型ビジネスではなく一括請負型ビジネスを貫いてきました。もちろん失敗プロジェクトもありましたが、その反省を次に生かしてプロジェクトの成功率も高くなってきたと思います。一括請負型はもちろんリスクは高いですが、