脳波から顧客の本質理解を目指す科学的なアプローチ、それがニューロマーケティングです。創業1743年である老舗清酒メーカー白鶴酒造は、このニューロマーケティングをCMや商品パッケージの評価に取り入れ、顧客の本質理解に取り組みました。取り組みはどのように進められたのか?そこから得られたものは何なのか?その概要をご紹介します。 なぜニューロマーケティングを取り入れたのか? “モノ”から“コト”へ。 これからの時代に製造業が取り組むべき課題を集約したこの言葉の背景には、市場が成熟しモノが溢れかえっている現状と、消費者のライフスタイルの変化や価値観が多様化した結果、モノを作っても売れない時代になったことがあります。 多くの消費者の嗜好は“所有する価値”から“体験する価値”へと変化しています。つまり、その商品を利用することで得られる体験価値である“コト”を買っていると言えるのです。顧客のコトはそれぞれ