状態遷移表には、このほかに、左の列に状態欄、その右にイベント欄、つづいてそのイベントで実行する処理内容を記述した欄、最後に次に遷移する状態欄、という形式の状態遷移表もあります。今回説明に使用する状態遷移表はそれとは異なる形式です 表1の状態遷移表では、遷移前の状態で、表中のあるイベントにより遷移後の状態が指定されています。この表はある状態から次の遷移先の状態を表しており、2つの状態間の遷移をカバーしています。この表をもとに行うテストをNスイッチテストでは0スイッチテストと言います。 これに対して1スイッチテストという方法があります。この方法はある状態から次の状態、そしてさらに次の状態という具合に3つの状態間の遷移をカバーする方法です。この方法では、状態遷移表を行列式とみなし、行列の2乗を行なうことで得られる新しい行列式の内容が3つの状態間の遷移を表しています。 表1の状態遷移表の内容を行列
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