本資料は、Squid を使ったProxyの構築において、可用性を確保するためにロードバランサを使った構成の資料が少ないため作成したものです。 本章を読む前に、「冗長化(HA)への考察」を一読してから本当にロードバランサが必要かを判断することをお勧めします。特に利用数が少人数であるなら pac ファイルを使ったProxyの切り替えも現実的な解と思われます。 ロードバランサは、クライアントからリクエストされたパケットを受け取り、それをバックエンドにある複数のサーバに効率的に転送するための装置です。 例えば、非常にユーザアクセス数の多いショッピングサイトなどでは、見かけ上のWebサーバをロードバランサとしその配下に多数のWebサーバを配置することで大量に発生するリクエストを効率的に処理できるようになっています。 このとき、ロードバランサの重要な機能としてセッション管理があり、同じクライアントから