東南アジア最後の成長フロンティアとも言われている「ラオス人民民主共和国」(以下ラオス)は、北に中国、西にミャンマー、東にベトナム、南にカンボジア、タイと主要国境に接し、メコン川を挟み陸路・水路における通商の中心的地域となっている。 また、大型ダムを使う水力発電でアジア諸国に安定電力を供給し「東南アジアのバッテリー」と呼ばれ、2015年ASEAN経済貿易自由化にて物流拠点としてのさらなる発展が期待されているのだ。 東南アジアの小国であり、タイとベトナムに挟まれた、人口わずか650万人の内陸国。近隣の国々と比べて、目立たない地味なイメージの国「ラオス」。なぜ、そんなラオスが注目されているのだろうか。理由は以下の4つである。 【1】内陸国ながらタイとベトナムに陸路ですぐ出られる地の利の良さがあり、ASEAN統合のメリットを受けられる。 【2】タイとベトナムに比べて労賃が安く、製造業進出の余地が大