世界的な猛暑の影響で、北極圏で最も古く強度も強いとされる海氷が崩れ始めている。この地域は普通なら、1年を通じて氷に閉ざされているが、今年は例年より熱い風が吹き込んだことにより、2度にわたって海氷に亀裂が走った。 グリーンランドの北側の海は北半球で最も海氷がとけない場所で、地球上で最後に海氷がとけ始める場所の1つとされている。しかし、今年は前代未聞の事態が発生した。2月と8月に気温が急上昇し、海氷がとけ始めたのだ。これは1970年代の観測開始以来、初の事態だ。 気象科学者のZack Labeは「スヴァールバル諸島周辺で海氷の厚みが非常に薄くなっている」というツイートにグラフをそえて投稿した。NASAが作成した1979年以降の北極の海氷の変化を示す動画でも、前代未聞の速さで氷がとけだしていることが示された。 英紙「ガーディアン」は、北極の温暖化によって夏の気候が北米と欧州で「固定化された」と報
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