ミドルシュートの練習をする本田と、その弾道の変化を見つめる選手たち=西畑志朗撮影ミドルシュートの練習をする中村俊と、その弾道の変化を見つめる選手たち=西畑志朗撮影 サッカー日本代表が高地順応に心を砕いている。標高1800メートルに位置するスイス・ザースフェーでの合宿は、W杯南アフリカ大会の「リハーサル」。体調だけでなく、プレー面にも影響がある。 「いやあ、(球筋が)ぶれるなぁ」。27日の練習でDF岩政(鹿島)が大声を上げた。サポートメンバーのMF山村(流通経大)から、約50メートルのロングキックを受けた時のこと。高地は空気抵抗が小さく、ボールの軌道が不規則に変化したり、飛距離が増したりする。サイド攻撃の練習では、DF駒野(磐田)のクロスが思わぬ伸びを見せ、直接ゴール。GK川島(川崎)が驚きの表情を浮かべた。 W杯では、カメルーン戦を標高1400メートル、デンマーク戦を同1500メート