6月4日から7月9日まで、 漢字編で常用漢字と訓読みに関するコラムを掲載してきたが、 扱うテーマが幅広く、表記編として独立させることにした。 学校の授業では、文法を意識しなくても日本語の表記を習得したので、 文法が表記に与える影響に気付きにくいのかも知れないが、 「仮名遣い」「分かち書き」「送り仮名」も文法の理論が背景になって成立している。 表記編では、日本語の表記と文法に関連する様々な題材を扱っていく。 今回は、常用漢字表にある訓読みから、動詞に関係する部分を抜き出してみよう。 まず、動詞は活用するため、可変部分に当たる語尾は通常 送り仮名になる。 混乱なく運用するには、送り仮名に何らかの指針が必要である。 この指針は「送り仮名の付け方」と呼ばれ、政令資料として、 だれでも自由に公開、配布できる。インターネット上にも公開されており、 こちらに、「送り仮名の付け方」 を公開しているかたもい