先週、企業で都市開発事業を考えている人たちとの勉強会があり、私は都市開発の専門家というわけではないのですが、色々おもしろい議論をしました。 その中で気づいたのですが、去年から施さんや柴山さんが『表現者』で紹介し、今年も『表現者クライテリオン』で何度も取り上げられている、D・グッドハート氏の「エニウェアーズ」「サムウェアーズ」という区別は、これからの都市をデザインしていく上でも重要な概念なのではないかと思えます。 簡単におさらいすると、エニウェアーズ(anywheres)というのは全国あるいは全世界の「どこにでも」活躍の場を見出して、華々しい職場を渡り歩いていくような人々のこと。サムウェアーズ(somewheres)というのは対照的に、「どこか」の土地に長く留まって、華々しい仕事はないものの、昔ながらの顔見知りに囲まれたコミュニティのなかで生きていく人のことです。 当然、エニウェアーズのほう
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