温暖化による水害リスクの高まりに伴い、雨水排水ポンプ施設の重要性が増している。洪水対策に欠かせない全国各地の排水機場にポンプシステムを納入しているのが、今年創業108年を迎えた荏原製作所だ。同社は今年、長期ビジョン「E-Vision2030」を打ち出して、ESG経営やSDGsへの貢献に取り組む姿勢を改めて鮮明にした。創業以来、社会貢献を続けてきた同社の取り組みを追った。 河川の流域を守る“地下神殿”の正体 利根川や荒川、江戸川に挟まれた、埼玉県東部を主とする中川・綾瀬川流域。その地形から「スープ皿」とも呼ばれる洪水多発地帯の地下50mに、長さ6.3kmの「首都圏外郭放水路」があることをご存じだろうか。大雨が降って洪水の危険が迫ると、流域の河川から内径約10mの巨大放水路(トンネル)に水が取り込まれ、ポンプ場に設けられた放水路および調圧水槽を介して江戸川に排水される。この調圧水槽は巨大な柱で
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