最近、週刊誌などで「薬を減らす方法」といった特集がよく組まれています。それだけ多くの方が薬を飲んでいるということのあらわれなのだと思います。 薬を飲んで病気が治るのであれば、薬は減っていくはずです。しかし、薬は年々増えていく なぜこのようなことが起こるのでしょうか。 年を重ねても、身体に不調がまったくなく、病気1つせず、元気な方もいらっしゃいます。でも、若いときに比べて年をとった今のほうが元気で、不調がまったくないという方は、圧倒的に少数派です。病院に行くかどうかは別として、年をとれば、誰だって大なり小なり、身体のどこかに不具合は出てきます。 例えば、血圧はどうでしょう。若い頃と比べて高くなったという方は多いのではないでしょうか。でも考えてみれば、年齢とともに血圧が上がることは、不思議なことではありません。加齢により血管の弾力が落ちていけば、その分、全身に血液を送ろうと、血圧が高くなってい
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